本好きの動機
中学生のころだったろう。
新聞の3面に載っていた100字ほどの囲み記事を読んだのを覚えてる。
内容は忘れたけど、やさしい語彙と流れるような文章、何より作者の伝えたいことがすっーと体に入ってきた。
いまでいうヤバイ文章。
生きた字、それこそ活字だと思った。
今にして想うのは、なぜ手元に残しておかなかったのかと。
残すということはスクラップブックに貼ることだった頃の話。
新聞という消耗品故に残しておくべきだったと後悔しきれない。
あのような文章は書けないけれど、本好きかと聞かれればあの記事を読んだ時の浮遊感を思い出さずにはいられない。
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